双子の子育て

ツインマザースクラブ

*ツインマザースクラブ* http://www.tmcjapan.org/

 

 ツインマザースクラブ(以下、TMC)は、多胎児のお母さんの育児支援を目的とした会員相互のボランティア組織。43年以上の歴史を持ち、全国に会員がいます。 

 多胎児ママが多胎児ママの応援をする、相互助け合いのユニークな子育てサークルです。多胎児サークルとして、また子育てサークルとしても、日本でもっとも長く続いてきたとサークルの一つとも言え、様々な活動を行ってきました。

 

 会員層は妊婦さんから孫、ひ孫もいる先輩ママまで。その年齢層の幅の広さと、歴史の長さと、会員数の多さのおかげで、会員の中に、医療、福祉、教育と言った育児に関係の深い分野の専門家や、多胎児研究者、もちろんベテラン母さんから、人生の達人などバラエティに富んだ会員がいて、相互に助け合うことができるのが自慢です。

 

 現在、ツインマザースクラブの愛知地区スタッフをしておりますが、世話係をしながら、役得で、多くの先輩母さんや子育て中の多胎児のおかあさんたちに出会うことができ、子育てを励まされ、助けられてきました。いざとなれば、繋がる相手がいることはどんなに心強かったか。

 

 また、多胎児関係の研究者や、医療関係、教育関係といった専門家の方たちにも、協力者会員として、多胎児育児を応援してくださっています。悩みがあってもどこの誰にどう相談していいかわからないことは子育ての中に起きてきます。そんな時、専門家の所に行く前に、まず自分の悩みを整理するために相談にのっていただ苦ことができます。また最新の多胎児研究や、アドバイスを会報を通して知らせていただいています。

 

 会には発育の遅れや障害をもつ子どもの母親の為のグループ「手をつなぐネット

ワーク」があり、ハンディを持つ子どものママ同士が、障害や病気の種類を問わず、子どもとともに歩んでいく気持ちを育て、交流・情報交換をはかっています。こちらも協力会員である専門家の先生たちも手を貸してくださっています。

 

 スーパーツインズの三つ子ちゃん以上のグループもあります。この会のいいところは、会員数が多いので、自分の周りにいなくても、自分とよく似た条件のママと出会えるところにあります。

 

 全国組織で、会員をつなぐのは会報です。会報の質の高さはと会報数は、多くの孤立した多胎児ママを支えてきました。ネット社会になる前は、多胎児の育児情報を得る手段はほとんどなかったので、会報が果たした役割はとても大きかったです。ネット社会は使うものと使わない者との間に大きな格差を生みがちです。紙の媒体はまだまだ、この先の必要ではないかと思います。また、編集も内容もツインマザースの会員の手によってできているところに大きな意味があります。必要なことを求めることもできます。そして、与えられるばかりではなく、与え手にもなれる場があるのです。

 

 会報以外では、全国をいくつかの地区に分け、地区には世話役のスタッフがおり、ランチ集会、たのしい育児勉強会、趣味の会、旅行会、おしゃべり会を開いたり、会員によるサポート(集会での子育て相談、電話・メール相談、HPでの掲示板等)、保健所や子育てサークルの子育て支援のサポート、会報作りなど各地域に合わせた活動をしております。また地区活動のサポートやまとめを、東京の本部が行っています。

 

 会員はどの地区の活動にも自由に参加でき、転勤をしても心強い限りです。

 

 かつては1000人を超える会員数を誇っていましたが、現在、若い世代の会員の入会数が減って、全体の会員数が減少、活動の形にも影響を受けるようになっています。その要因は以下のように推測されます

 

*ネット社会は、多胎児の情報を入手しやすくなった。

*子育て支援の拠点が増え、出かけられる場が増えた。

*各地域でも子育て支援の恩恵で、多胎児サークルが増え、保健所等で多胎児向け

 の集まりが行われるようになった。

*働く母親も増え、保育園に預けることに抵抗がなくなった。

*保育園を育児の手助けの場として利用するようにもなってきた。

*大きな病院の中で、その病院で生まれた多胎児の支援が行われている

 

 それによってTMCのような存在に頼らなくてもがなくても、孤立することなく多胎児育児ができるようになったのなら、それはとても嬉しいことです。さらに、保育園に預けたり、幼稚園での延長保育などを利用できるなど、以前のように母親一人で抱え込んで育児をしなければならないという事態も回避できるようになりました。ただこれらのことも、まだまだすべての母親にというところまでは地域によって違いがあるのは否めません。

 

 女性の社会進出は、子育てサークルの活動の寿命を短くしています。仕事を抱えた母親には負担が多く、せっかくサークルが立ち上がっても、支え手がいなくなれば立ち消えざる負えません。さらに自らが求めて繋がったものではなく、おぜん立てされたつながりは、どうしても受け身になり、せっかく出会えてもその結びつきは弱くなりがちです。

 

 子育ての悩み、とりわけ、多胎児育児特有の悩みも、幼い時だけではなく、年齢とともに形を変えながら続いていくものです。悩みを分かち合うママ仲間や、励ましてくれる先輩ママ、情報交換できるママ友がサークルの消滅と共に失われるのはもったいないことです。

 

 TMCには大勢の会員さんが幅広い年齢層の多胎児の母が継続して席をおいています。もし双子のことで情報を得る場がなくなったときは、どうぞ、TMCにお声をおかけください。また、サークルとしてお声をおかけくださってもうれしく思います。ちなみに私はすでに会員歴27年・・・!になっております。 

愛知地区及び周辺地区の多胎児のプレママ・子育て中のママ、及び子育て支援関係者の皆様へ

 ツインマザースクラブではただ今、双子及び多胎児の育児支援をしております。

 

 最近は保健所でのサポートも行われるようになり、多胎児の子育てサークルも各地区にできるようになりました。とてもうれしいことです。集まりの中で、先輩ママの話が聞きたい、今の子育ての先が知りたい、こんなときどうしたらいいの?など、ありましたら、ぜひ、ツインマザースクラブにお声をおかけください。多胎児育児の知恵や経験話、少しですが、お話ししに出かけます。

 

 また、せっかくの、子育てサークルや保健所のサポートは、乳幼児期といった小さい頃のみの活動で終わりがちです。が、子育てはずっと長く続いていきます。 大きくなった多胎児育児の悩み、だれに離していいのやら、何か困ったことがありましたら、一度、気軽にツインマザースにお声をおかけください。

 

ツインマザースのHP

 http://www.tmcjapan.org/

 

愛知地区の連絡先

  aitwins758@yahoo.co.jp

 またはこのHPの「お問い合わせ」からご連絡ください。

 

ただ今、ツインマザースクラブの会員を募集中、会員資格は多胎児の親(子育て真っ最中の母から子育て終了した母も)及び、多胎児を応援したいと思っている方です。興味のある方は、ぜひ、ご連絡ください。お待ちしております。