日本モンキーセンター

東山の人気者、ゴリラのシャバーニやフクロテナガザルのケイジ君は類人猿、でも待って、人気者になりそうな老人園やお猿さんの仲間がたくさんいるところがあります。名古屋のお隣の市、犬山に公益財団法人日本モンキーセンターが運営する、世界屈指のサル類動物園です。

遊園地の日本モンキーパークに隣接しています。

 サル類の飼育展示種数は、60種以上約900頭と世界最多!!サル類の特徴を活かした展示やガイドやイベント、キュレーター(博士号を持った学芸員)による博物館活動など、 一味ちがった動物園をお楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

 サルや類人猿の仲間たちの話を聞くと、人間のことを教えられます。子育てにも

役立つヒントがいっぱい。モンキーセンターのチンパンジー、ツトム・マルコ・マモル親子もいい雰囲気。お母さんに甘えてばかりではなく、お父さんの後をついて歩くマモルの姿がかわいい!(↑写真)

 ほかの動物園では見られない展示も多く、旭山動物園よりも上を行くかも!フクロテナガザルの合唱は迫力、ワオテナガザルやリスざるがすぐ近くで見られるのはドキドキです是非、その眼で見てくださいね。

 

 詳しくは日本モンキーセンターHPへ http://www.j-monkey.jp/

 

 

東山動物園

2015.1.1

東山動物園にずっと通えず、動物園の様子もずいぶん変わってしまいました。先日、ゴリラ一家の様子をテレビで見ることができて、うれしかったです。

 

キヨマサもアニーもお父さんとお母さん

と群れの中ですくすく育ちますように。

 

先日北海道に行ってきました。

北海道の動物園が大好きで円山動物園

(札幌)旭山動物園(旭川)帯広動物園、釧路動物園はチャンスがあればぜひ訪れたい動物園、どこも個性的で楽しい動物園です。

 

 動物園に通い続ける、なじみの動物たちができてきます(一方的ではありますが)。

そうするとまた会いに行きたくなります。また北海道の動物園で東山動物園で生まれました、なんてことがわかったりすると、ああ元気だったとうるうる。

 上の写真は円山動物園のアムールトラの「タツオ」です。元気で堂々とした立派なオスのトラ。アイちゃんと赤ちゃんができるといいね。

 動物園に行ったら、その子がどこの出身かを見てください。遠い国からやってきている子もいますが、近年では故郷の国からではなく、動物園出身の子が増えています。そんなところからも動物たちが今おかれている状況が見えてきたりもします。

 

 しばらく、東山に行かないうちに、バランもピカも旅立ってしまいました。ピカは若く、これからオスらしく立派になっていく時だっただけに、余計さみしかったです。円山動物園の弟次郎君のようになってくれるのを夢見てました。

 オオカミのジャックはお父さん引退です。群れから離れて元のオオカミ舎に移ったもよう?円山にはジャックの兄弟のジェイがいます。彼は子どもたち(息子ばっかり)の上で立派なリーダーを続けています。でもその脇にいたキナコちゃんはもういなくて…。

 生まれる子がいれば、旅立つ子もいる。でも繁殖で数が増えるということはなかなか難しく、数が増えても、飼育員さんたちの頑張りだけでは、安心して生涯を過ごせる場を確保するのも難しいのが現状です。

 動物園がいつまでも子どもたちにとって楽しい場でありつつ、動物たちにとっても大事な場になりますように。  

 


動物とのかかわり

 

動物が小さいころから大好きでした。子どものころは猫と犬を、大人になってからは

猫とウズラを飼いました。子どもたちが小さいときは金魚と昆虫。カブトムシ、やご

チョウチョウの幼虫、カミキリムシなど、それはそれはたくさんの生き物が、我が家にはいました。

 

そのせいか、双子の男の子は二人とも今は生物学者(の卵)になっております。

一人は霊長類の研究を、もう一人は微生物の研究を、遺伝子解析といった意味では

同じことをしているのかもしれませんが。見てくれは全く違うのに単純に分ければ

多細胞生物と単細胞生物の差しかなく、二人の学者はこれらの命から何を導き出す研究をしてくれるのだろうか、気長に結果を待ちながら楽しみにしております。

 

今はお休み中ですが、昨年まで東山動物園でガイドボランティアをしておりました。担当は類人猿。98パーセントは人と同じ遺伝子を持つ尻尾のないお猿さんが霊長類で、その意味では人も立派な霊長類であります。

 

東山動物園

http://www.higashiyama.city.nagoya.jp/index_pc.php

ガイドボランティア

http://www.higashiyama.city.nagoya.jp/04_zoo/04_07guide/index.html

 

森の人 オランウータン

 

写真のオランウータンも東山生まれのピカ君。3人きょうだいの一番下の男の子。人の手で育てられたのでとても人が大好きです。そばによっては、少しななめの角度から、やや上目づかいにこちらを観察します。通称「流し目のピカ君」ファンはたくさんいるようです。ピカのお父さんで、オスのオラウータンでは国内最長寿だったバランが昨年亡くなりました。49歳、国内外にたくさん子どもを持つビックパパ、仙人のようなその風貌やたたずまいに、ファンも多く、人生に迷うと彼に会いに来るという方もおられました。現在はバランの子どもたち3人が東山に暮らしています。

 

★母:プーリー 父:バラン

ネオ ♀1970.3.5生 東山zoo 

アキ ♀1984.9.13生 東山zoo

ピカ ♂2000.02.28生 東山zoo

 

園舎の中には飼育員さんによる、野生のオラウータンの置かれた現在の状況が詳しく展示されています。東山の飼育員さんはオラウータンの故郷に行って、彼らのために日本から持ち込んだ古くなった消防ホースで森と森を結ぶ橋を架ける作業を行っています。森は人が森林開発を行うために分断され、生活の場が奪われるだけではなく、群れで生活をしない孤高の人であるオラウータンたちは、オスとメスが出会うことすら難しくなって、繁殖さえままならなくなっています。

http://www.higashiyama.city.nagoya.jp/17_blog/index.php?ID=1847

 

野生での数がどんどん減って、気が付いたら動物園にしかいなくなっていた、という動物もすでにいます。日本古来の生き物たちが都会ではすでに姿を消して久しく、生まれた時から自然そのものがない都会育ちでは、そういう事実すら、気付くこともできません。

 

動物園ではあまり動くことなく、寝ているかうろうろしているだけの彼らが、故郷では本来持っている能力を使ってどんな生き方をしているかを親子で調べた、想像してみてほしいと思います。そしてぜひ映像もみてくださいね。

 

動物たちも高齢化しています。毎年、慣れ親しんだ個体がいなくなることはさみしいことです。さらに今は動物を外国から連れてくることもできづらくなりました。(彼らの故郷で、数が激減しているからです)。動物園や許可を受けたブリーダーさんによってのみ繁殖が行われているのが現状ですから、この先、定番と思われていた動物の展示ができなくなる園も増えてくると思われます。実際、象がいない、ゴリラのいない動物園も出てきています。今いる動物がいなくなれば補充できない。どの園でも個体数が少ないので、生きている動物たちで繁殖を試みれば、動物園同士で話し合いをし、動物を移動させるしかありません。今、世界中の動物園がこうした取り組みをしながら、動物たちの繁殖を担っています。

 

けれど、こうして繁殖に成功しても、うまく育つかはまた別であり、親が育てなかったり、群れの中で育たないと成長しても次の繁殖ができないことがわかっているので飼育員さんや獣医さんたちの苦労は続きます。成功しても血縁関係が増えるばかりでその先の繁殖ができない、繁殖した動物を育てる場や予算がないから、繁殖能力があっても繁殖させられない動物たちもいる。。。 ようやく繁殖させることができる状況になったときには、動物の高齢化が進んで繁殖能力が落ちる。ジレンマですね。

 

ホッキョクグマ繁殖プロジェク

http://www5.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/zoo/keeper/polar%20bear-project2011.2.15.pdf

 

そんな苦しい状況の中で、動物園は動物たちの命を守りながら、少しでも長生きをさせたいと努力をし、動物の持つ本来の能力を展示したいと環境を工夫している、同時に、本来の環境に近づけることで、動物たちが抱えるストレスを少しでも減らす努力も行われています。

 

子どもたちは動物が大好きです。生きている実感、生きている命の輝き、命への畏敬を私たちは学びづらくなっています。

 

動物園に行って、命に出会ってきませんか?

 

*動物園、水族館は参加型のイベントがあり、動物たちのことを知るいいチャンス

です。是非、参加してみてくださいね。